朝日新聞を応援するブログ

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NYTの社内向けリポートに学ぶ、既存メディアの生存戦略

New York Timesの中堅・若手メンバーが中心となってまとめた、会社への提言リポート。

市川裕康さんという方が、このリポートのポイントをまとめ、和訳した資料を作られたそうです。

以下、それを紹介したサイト。

ニューヨークタイムズ改é?©å†…部文書㠫込゠られ㠦㠄る「PageOne至上主義ã€?㠋ら「デジタル・ファーストã€?㠸㠮æ„?識改é?©ã ®å¿…è¦ æ€§ | SocialCompany.org - ソーシャルカンパニーニューヨークタイムズ改é?©å†…部文書㠫込゠られ㠦㠄る「PageOne至上主義ã€?㠋ら「デジタル・ファーストã€?㠸㠮æ„?識改é?©ã ®å¿…è¦ æ€§ | SocialCompany.org - ソーシャルカンパニー

 

あれ、なんか文字化けしてますが、気にせず続けます。

下はその資料についてのNewsPicksのコメント。

朝日のデジタル戦略のエース、古田さんもコメントしてますね。

NewsPicksNewsPicks

 

印象的だった部分をざっと書きます。

 

  • スライド6枚目。既存メディアがどうやって新興メディアに読者を奪われるのかについての考察。最初は新興メディアの記事はショボイので、既存メディアは「こいつらは相手にならん」と無視する。しかし、徐々に新興メディアの記事の質が上がってくる。読者が「これくらいでいいかな」と思える品質の記事が出るようになると、一気に読者を奪われる。

  • スライド18枚目。「ジャーナリストは、競合他社の取組を『戦略』という視点ではなく、『コンテンツが良いか悪いか』という視点で見てしまいがち」という指摘。これは朝日を始め、他の新聞社にも当てはまりそうですね。ジャーナリストは「Gunosyなんて駄記事ばっかりだから競合にならない」とか考えがち。でも、読者が求めているのは、必ずしも高品質な記事ではない。

  • スライド36枚目。「歴史的に編集局とビジネス部門の間には壁があり、記事を書くのは記者、広告を獲得し収益拡大を担うのがビジネス部門と捉えられていた。垣根を取り払い、編集局とビジネス部門(特に消費者員サイト部門、テクノロジー、デジタル・デザイン、R&D、プロダクト部門など)との協業が求められている」という指摘。日本の新聞業界に当てはまると思います。

  • スライド45枚目。採用に関して。以下、引用「①我々の持つスキルギャップを明確にして積極的に足りない部分の採用を行う。(②は割愛)③デジタル人材の採用に関しては伝統的なジャーナリズムの経験の比重を下げ、ジャーナリズム人材の採用時にはデジタルスキルの比重を高める。④新しいアイディアをもたらすためも、伝統的な競合からの採用よりも創造的なスタートアップからの採用を行う⑤我々のジャーナリズム(紙面・ウェブ)を採用の手段として活用して優秀な人材に寄稿などをしてもらう」。果たして朝日新聞も、最近の採用活動はこういう方針でやっているんでしょうか。相変わらずジャーナリスト志向の人ばかり採っていたりして……。そういう人はもう十分いるはずです(というか、それしかできない人が多い、というのが実情でしょう)。足りないのはデジタル系の人材。

 

だいたい以上です。

大いに学ぶところのあるリポートですね。

各論については稿を改めます。