朝日への新卒入社、東大卒が1人いるみたい
朝日新聞に2014年春に入社した社員に東大生が1人もいなかった、という記事をJ-CASTニュースが4月に書き、ネット上で話題になりました(以下、「東大生は他大生に比べ、社会人としても優秀である可能性が最も高い」という前提で書きます)。
J-CASTの記事がウソだったのか、あるいは後から内定辞退でも発生して1人繰り上げになったのか、真相は謎です。
渡邉さんの言う通り、日経には競合がおらず、デジタル課金で一般紙より有利なのは間違いないと思います。
ただ、日経への東大生の入社数、確かに今年は10人ですが、去年は1人ですからね。
この1年でデジタル環境が激変したわけでもないし、「デジタルで有利だから」という理由だけで日経が急増したわけでもないでしょう。
日経も紙とデジタルを合わせた部数は減らしてますし。
ただ、新聞業界全体が就職先として魅力を失いつつあるのは間違いないと思います。
これは「紙の新聞を宅配する」というビジネスモデルの「次」が構築できていないからです。
今は新興メディアブームですが、どうやって収益化するかについては成功例がほとんどなく、言わば殴り合い状態です(既存メディアは収益力を失うが、振興メディアももうからない状態)。
この殴り合いがいつまで続くのか、新しい収益モデルが果たして見つかるのか、それを既存の新聞社が取り込むことができるのか。
新聞社が就職先としての魅力を取り戻せるか、あるいはこのままじり貧なのかは、この辺りにかかってきそうですね。