朝日はソーシャル担当部署を設けるべし
ニュースキュレーションアプリのNewsPicksの人気ユーザーに西田一平さんという方がいます。
米・ワシントンの世界銀行勤務。
まだ20代にもかかわらず、すさまじい知識量と論理的な思考力を武器に、鋭いコメントをばしばし書き込みます。
市井では無名ですが、新聞のオピニオン欄に登場してもいいくらいの論客です。
この西田さん、ask.fmというサイトで「 新聞社が生き残るために何が必要か」という質問に対してこう答えています。
1の「データジャーナリズム」というのは、最近日本でも話題になっています。
欧米の報道機関の方が先行していますが、きっと日本の新聞各社も対策を練っていると思います(たぶんデータサイエンティストを外部から雇わないといけないんじゃないだろうか。あと、データをビジュアル化するエンジニアも)。
ここで強調したいのは2の方です。
要するに「まともなニュースキュレーションサイトで、自社記事に対するコメントを収集し、それを担当記者やデスク、社内にフィードバックしなさい」という話です。
特にNewsPicksのコメント欄は良識的かつ有意義な意見であふれており、これを日々の取材や紙面作りに生かさない手はありません。
NewsPicksでは朝日の記事が取り上げられることも多いので、これを毎日耐えずチェックするのは必須でしょう。
NewsPicksに限らず、ツイッターなどのソーシャルメディアも巡回し、同様のことをすべきだと思います。
つまり、有意義な意見を集め、社内にフィードバックする。
そのためにソーシャル担当の部署を作るべきだと思います。
収集した情報は、おそらく社内全体に配信した方がいいでしょう。
新聞社内の人はデジタルに疎い人も多いでしょうから、ニュースキュレーションサービスやソーシャルメディア上で、自社の記事がどう読まれ、どういう評価をされているのかを知った方がいいです。
これは人を数人配置すればできることですから、すぐに対応すべきだと思います。