朝日新聞を応援するブログ

新聞業界、特に朝日新聞を応援するため、様々な提言をしていきます

「若者向け 新聞の読み方」動画を作るべし

一つ前の投稿の補足です。

こんなツイートがありました。

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もっともな指摘ですね。

 

「どう活かすのか」の部分はどう説明すればいいか、難しいところですね。

「普通であれば興味を持たなかったであろう情報との出会いがある」とか、「一覧性に優れているので、その日のニュースの全体像をつかみやすい」とか「見出しの大きさで優先順位が示されているので、読む時の目安になる」とか、この辺は言い尽くされていることです。

「どう読むのか」の部分は、「読む目的」のことを指しているのかもしれませんが、ここでは「読み方が分からない」と解釈してみます。

 

大半の若者は、たぶん新聞の読み方が分かりません。

読み方を習わないから。

親や先生が教えてくれるとも限らないし、人によって読み方バラバラだったりするし。

社会人になった後は、聞く相手が周りにいないかもしれない。

 

実は新聞の見出しやレイアウト、編集の仕方というのは、新聞社独自のノウハウが詰め込まれているわけです。

大きなニュースがある日は、普段より長く大きな見出しが1面に来るので、「ああ、なんか普段よりデカく扱っているな」と分かる。

そういう日は1面で事実関係を淡々と伝えて、例えば2面や3面(朝日の場合、1~3面は総合面と呼ばれるようです)で別の角度から深掘りする、さらに社会面にはもっと現場の動きや雰囲気が分かるような雑感記事を載せる、巨大合併や巨額粉飾決算なら経済面でも別の角度から解説するでしょう。

硬い記事が多い中でも、少し笑っちゃうようなネタがあれば、囲み記事にします。

囲み記事は目が行きやすいので目立つんですね。

やっぱり1ページ字だらけの紙面って読みづらいので、真ん中に写真か囲み記事が必要なわけです。

「そもそも天声人語って何で、誰が書いてるの」とか「経済気象台っていうコラムがあるけど、これ何ですか」とか、その辺もネットでわざわざ調べないと分からない。

「1~3面は総合面で、その日の重要ニュースを優先的に載せる」「2面には必ず『ひと』欄があって、注目の人物を毎日1人取り上げる」「2面の時々刻々では、毎日何かしらのストレートニュースを深掘りする」「政治ネタは4面の政治面に収容する」とか、読み続けている人には当たり前のことでも、初めて読む人には分からなすぎる。

 

要するに、新聞って敷居が高いと思うんです。

新しい読者、特に若者にとって、とても取っつきにくい。

まじめに全ページの全記事を読んだら2、3時間かかるので無理だし(新聞1部の情報量は新書2冊分と言われていますね)、読み方のコツが分からないのでメリハリつけて読みにくいし、とか。

 

しかし、新聞社側からは全てのページにメッセージが込められている(これ重要なんで読んで下さいね、この記事はどうでもいいですよ、これは短いけどキラリと光る記事でしょ、という具合に)。

それを感じ取れるようになるまで、たぶん1年とか2年とかかかる。

だから新聞って長期間読み続けないと力がつかないんだけど、普通の若者はそんなに我慢して付き合ってくれない。

 

提案ですが、動画で解説やったらどうでしょうか。

ニュースそのものの解説ではなくて、読み方の解説。

今どき、ストリーミングで簡単に動画を配信できるし、簡単に双方向のやりとりもできるでしょう。

記者や編集者はどういう視点で、どういう流れで新聞を読んでいくのかを説明する。

解説しながら、視聴者からの質問を同時に受け付けて、どんどん答えればいい。

記事の中身についての質問は守備範囲でないのでスルーする。

とりあえず毎日決まった時間からやって、動画はアーカイブ化して公開しておく。

だんだん「若者はどこが分からないのか」が分かってくるので、その部分にフォーカスした短い動画を「若者向け、新聞の読み方」とでも名付けて作り、公開する。

 

今までは放っておいても、読者の側が勝手に読み方を学んでついてきてくれました。

だって活字で最新情報を得るには、新聞読むしかなかったから。

でも、そんな時代はとっくに去ったわけです。

読者側に歩み寄る姿勢が大事だと思います。